弊社はアフィリエイト業からスタートしているのですが、広告代理業とクリエイティブ提供の事業割合を増やしています。
アフィリエイトは成功した場合にはとても利益率の良い事業です。
しかし、いくつかの問題があるので、弊社は手数料型の広告代理業を主体にしたいと考えています。
レギュレーションを無視したアフィリエイターとの競争
1つの商材に対して、複数のアフィリエイターが出稿し、ラストクリックコンバージョンを取ったアフィリエイターの成果になるのが一般的な形です。
薬機法及び広告主からのレギュレーションがルールとなってアフィリエイター同士がクリックを取り合うのですが、ルールを守らず出稿するアフィリエイターもいます。
彼らは別人のビフォーアフター、必ず痩せるなどの言ってはいけない文言、芸能人などの無断利用、事実を誤認させる表現を駆使し、とにかくLTV無視のコンバージョンのみをかっさらっていきます。
そうなると真っ当な広告を出稿しているアフィリエイターはコンバージョンが取れません。
広告主にとっても非常に困る話で、LTVは低くなりますし、過去に遡った売上の没収など罰則になりかねないものです。
アフィリエイターは基本ASPを通して案件を受けますので、広告主とお話できる部分も少なく、成果での競争になりがちですが、手数料型の運用代行とすることで、クリーンでLTVを意識した広告運用が行えると考えています。
広告主とアフィリエイターの目的のズレ
一例ですが、良い数字で運用していたのに、ある日突然数値が悪くなり、確認したところ離脱ポップがLPに組み込まれ、離脱ポップ経由は成果にならない仕様になっていたこともありました。
アフィリエイト報酬よりもポップの成果報酬のほうが一般的には安いですし、CVRを上がる施策を行うのは理解できますが、アフィリエイトで続けるのは難しくなります。
アフィリエイトは気軽に案件着手できる代わりに、広告主と同じ目的ではない(広告主はLTV最適化、アフィリエイターはCPA最適化が目的)ためこういったことが起こります。
運用の成果が悪く終了ということであれば、ご協力できず申し訳ないと思いますが、せっかく良い数値が出ているのに目標のズレで運用出来なくなるのはとても持ったいないと感じています。
運用側もLTVを最大化することを目的として、一緒に成功したいですね。
環境変化に対するリスク
アド広告周りの大きな環境変化は年に数回あります。
弊社も大きなアップデートのタイミングで大きな売上減少を経験しました。
アフィリエイトでは環境変化が起こった際にダイレクトにリスクがかかるため、事業の全てをアフィリエイトにしてしまうと致命的なダメージを負いかねません。
運用代行型や制作事業を複数の柱を持つことで、リスクを分散する意味合いもあります。
アフィリエイトはゼロにしない
では、アフィリエイトをゼロにして運用代行のみが良いと考えているかといえば、そうではありません。
アフィリエイターの皆さまは成果を追っているので、アップデートやトレンドに敏感です。
そういった皆さまとの交流は非常に有意義なものであり、移り変わりの激しいWEB広告業では必ず必要なものです。
私たちも一定量はリスクを負って広告出稿することで、トレンドへの感度を高め、新しい表現の開発を行い、運用代行に生かしていくのが良いと感がています。