「止まった絵よりは動いてるほうが良いだろ」程度の考えで動画広告を始めたのですが、今日まで動画広告を続けてきて感じたことを書きたいと思います。
動画にするとどうなるの?
クリエイティブを静止画から動画にした場合、数値傾向でいえば下記のようになります。
CTR ……↓DOWN
CVR ……↑UP
動画は静止画より情報量が多く、従来の記事LP及びLPで伝える情報をクリエイティブ時点で伝えることが出来るため、不必要なクリックが減り、興味の強いユーザーの率が上がるためCVRが上がります。
これはCTRが下がったというよりも、本来LPで離脱するユーザーが前倒しで離脱したというイメージです。
では、CPAはどうなるかというと、
CPA ……↓DOWN(改善)
トータルでは静止画より改善する傾向にあります。
これについて、弊社では次のように考えています。
1.潜在層の掘り起こしが静止画より強い
下記は、Facebook/Instagram広告で先月130万円出稿したキャンペーンの実績値です。
長さ60秒の動画広告の視聴率
15秒以上視聴:8.1%
30秒以上視聴:6.6%
静止画ではターゲット程度しか伝えることが出来ませんが、動画で30秒ですとターゲットに加え、権威性や効果効能イメージなども伝えることが出来ます。
一般的な静止画アドのCTRは1%程度なので、それと比べるとクリエイティブの力で6.6%のユーザーに対してより深く伝えることが出来るのはとても強力です。
2.直LPが可能になる
静止画ではクリエイティブのみでは伝えるべきことが伝えきれないため、記事LPを経由してサービスにつき知って貰う必要があります。
しかし、動画クリエイティブでは出稿媒体上で、権威性、効果効能、成分、オファーなども伝えることが出来るため商材によっては直LPでもコンバージョンします。
遷移回数を減らすことで全体のコンバージョン率が向上し、CPAが改善します。
向いてる商材・向いてない商材
弊社実績として上手くいった商材。上手くいかなかった商材がありました。
使用イメージ、モデルが回転して前後左右からの見た目など、器具のようなものは動画と相性が良いです。
記事LP経由でも成果が出ていましたが、直LPでもいけるんじゃないかと試したところ同等に獲得できました。
ただし、直LPのほうが購入単価(複数枚セット購入など)が安かったので、購入単価・LTVを追求するならば記事LPを挟んだ方が良い場合もあるという課題も見えました。
無料相談・審査などのB2Bサービスのリード取り案件は動画と相性が良いです。
アド広告は潜在層へのリーチのため、静止画では自分事と感じずスルーされていたところを、動画で解りやすくダイジェストすることで「自分に関係あるかも」と思ってもらえたと感じています。
動画訴求の直LPで実施したのですが、全くコンバージョンせずに撤退しました。
失敗要因として、弊社の体制に女性の気持ちを解るスタッフがいない(訴求軸や表現が良くなかった)、また企業感のあるカッチリとした動画にしてしまったからだと考えています。
動画だからこそ、シナリオの重要性が高く、美容系商材の持つ独特の文法や細かい表現を理解していなければならなかったのです。
ここは弱点として捉え、現在は美容系のアド広告で知られているシドさん(@shidoad)のご協力頂きながら、UGC風動画クリエイティブとして磨き上げたことで実績が出ています。
動画広告にするなら今?
動画広告をやるべき理由ですが、自分は法改正によるものが大きいと感じています。
薬機法による表現規制・罰則は年々厳しくなっており、広告主だけでなくアフィリエイターも罰則を受けるニュースも出ています。
現場の声として表現規制により記事LP・LPの差別化が難しくなってきているという声を聞きます。
この流れが逆流する見込みはまず無いので、クリエイティブで差別化していかなければなりません。
動画も規制の対象ではありますが、動画だからこその表現の幅で面白いシナリオ、正しい使い方・本来の姿を伝えることが出来る部分があります。
動画ってコストかかるよね
運用型広告ではクリエイティブの入れ替えや訴求別でのABテストが必要となるため、本数がかさみ外注する場合はとんでもない費用になってしまう場合があります。
弊社ではクリエイティブ提供と広告代理業の2軸で進めているのですが、クリエイティブ提供については運用経験をもとに現実的に使える内容・価格帯でサービスを考えています。
広告代理業は動画クリエイティブの制作費用も手数料内で行いますので、興味あれば是非お問い合わせください。